洋野町の町立保育所で「ありがとう会」少子化で統廃合

洋野町は、少子化の影響で町立の保育所の統廃合を進めています。
22日は、今年度限りで閉所となる林郷保育所で「ありがとう会」が開かれました。

今年度で閉所になる林郷保育所は、建物の老朽化と少子化の影響で別の地区のこども園に統合されることになりました。

保育所では22日、4月から別のこども園に移る6人の修了式が行われ、それぞれに修了書が手渡されました。

続いて、「ありがとう会」が行われ、子どもたちが踊りを披露したり、保育所での思い出を音楽に合わせて歌ったりしました。

洋野町によりますと、町では0歳から5歳までの子どもの数が、合併した2006年度の888人をピークに減少し、ことし3月時点で280人となっています。

このため、保育所の統廃合が進んでいて、かつて9か所あった町立の保育所やこども園は4月以降3か所になるということです。

幼いころに、この保育所に通ったという林郷政博さんは「小さいときからあった保育所がなくなるのは、さみしい気持ちと残念な気持ちです」と話していました。

また、曲道英治さんは「なくなるのは寂しいですが、子どもには新たな場所で楽しく過ごしてほしいです」と話していました。

林郷保育所の加藤智子所長は「ここは閉所しますが、自分らしさを忘れないで、友達を作ったり、新しい生活を楽しんでもらいたい」と話していました。