三陸鉄道 4月で開業40年に 東北銀行が利用促進呼びかけへ

来月で開業して40年となる三陸鉄道の利用促進を呼びかけようと、東北銀行が三陸鉄道をモチーフにした通帳やキャッシュカードの取り扱いを始めることになりました。

これは東北銀行と三陸鉄道が21日、記者会見して発表しました。

三陸鉄道は1984年に全国初の第3セクターの鉄道として開業し、来月1日で40年になります。

これを記念した通帳やキャッシュカードには、大船渡市の三陸駅や普代村の堀内駅付近を走る列車のイラストがえがかれています。

また、東北銀行のイメージキャラクターも三陸鉄道の乗務員の制服を着てえがかれていて、来月1日から取り扱いを始めます。

三陸鉄道は通学利用の減少や燃料費の高騰などから今年度は過去最大の赤字となる見通しで、銀行としてもこうした取り組みを通じて、利用促進を呼びかけることにしています。

今後は銀行のキャラクターをデザインしたラッピング列車の運行も計画しているということです。

東北銀行の佐藤健志頭取は「東日本大震災から13年がたちましたが、被災地の復興は道半ばで厳しい状況が続いています。地域経済が明るく発展していくよう取り組んでいきたいです」と述べました。

三陸鉄道の石川義晃社長は「ただ乗ってもらうだけでなく、買い物や食事、宿泊などで地域振興につなげたい」と述べました。