震災伝える施設の来訪者が過去最多 高校生以下の利用は減少

陸前高田市の「東日本大震災津波伝承館」など、去年、東北各地の震災を伝える施設を訪れた人はあわせて156万2000人余りに上り、これまでで最も多くなりましたが、高校生などが語り部の話を聞くプログラムの利用は前の年を下回ったことがわかりました。

震災の伝承活動を支援している「3.11メモリアルネットワーク」は、岩手、宮城、福島の3県にある震災を伝える施設や語り部の話を聞くなど「震災学習プログラム」の利用状況を毎年調べていて、今回は33の施設と29の団体から回答を得ました。

それによりますと、去年、伝承施設を訪れた人はあわせて156万2000人余りで、前の年に比べて30%余り増え、これまでで最も多くなりました。

「震災学習プログラム」を利用した人もコロナ禍前の水準に回復し、19万2000人余りとなりました。

一方、修学旅行などで震災学習プログラムを利用した高校生以下の数は、前の年から30%減っておよそ1万6000人でした。

高校生以下の利用は、去年の調査まではコロナ禍でも3年連続で増加していましたが、減少に転じた形です。

陸前高田市の東日本大震災津波伝承館は「一般の人を対象にした観光ツアーなどでの利用が増えている一方、小中学生や高校生の利用が伸び悩んでいる。津波の教訓は若い世代にこそ伝えなければならないので、教育旅行の誘致などに力を入れたい」としています。