東日本大震災から13年を前に 宮古市で「防災士会」設立

東日本大震災から11日で13年になるのを前に、宮古市で防災士どうしの連携を深めて地域の防災活動にあたろうと、「防災士会」が設立されました。

この「防災士会」は宮古市の崎山地区で活動する防災士たちが互いに連携を深めることで地域の防災活動を充実させようと、宮古市内で初めて設立しました。

10日は設立総会が開かれ、防災士34人に加え地元の消防団など、地域防災の要として活動するおよそ50人が出席しました。

総会では東日本大震災と能登半島地震で亡くなった人たちに黙とうがささげられたあと「防災士会」会長の選出が行われ、佐々木重光さんが選ばれると大きな拍手が送られました。

総会に続いて、10日は震災当時、二戸市の消防で救急救命士を務めていた、弘前医療福祉大学短期大学部の荒谷雄幸講師が防災講話を行いました。

出席者たちは低体温症や断水・停電時の対処法をクイズ形式で学んだり、避難生活でリスクが高まるエコノミークラス症候群を予防する運動を体験したりして、防災の知識を高めていました。

「崎山地区防災士会」の佐々木重光会長は「東日本大震災や能登半島地震など、災害で地域が孤立する事態が当たり前のように起きている。地域の防災力を向上して、活動の核となる防災士会になりたい」と話していました。