バスケットの岩手ビッグブルズ 震災復興祈念試合で青森に勝つ

バスケットボールB2の岩手ビッグブルズは、9日、東日本大震災復興祈念試合で青森ワッツと対戦し、95対93で勝ちました。

東日本大震災発生から13年になるのを前に、ビッグブルズは、9日、東日本大震災復興祈念試合を行い、沿岸12市町村の人たちを試合へ無料で招待し、オープニングセレモニーで東日本大震災の復興支援ソング『花は咲く』の合唱も行われました。

選手たちは、チームカラーの赤ではなく、震災復興祈念試合のための青のユニホームで試合に臨みました。

ビッグブルズは、第1クオーターで1点リードし、第2クオーターでは、青森に連続で点を決められる場面もありましたが、関屋心選手が13得点を挙げるなどして48対45とリードして前半を終えました。

第3クオーターに入ってからも接戦が続きましたが、第4クオーターで再び関屋選手が14得点の活躍を見せ、95対93で震災復興祈念試合に勝ちました。

試合後に鈴木裕紀ヘッドコーチは、「東日本大震災復興祈念試合で一丸となって勝てたことをうれしく思う。関屋選手の強い気持ちと、2人の外国籍選手の我慢強さ、ブースターの大声援が勝利に導いてくれたと思う」と振り返りました。

また、この試合29得点をあげる活躍を見せた関屋心選手は「バスケットができることは当たり前なことではないと言い聞かせながらプレーした。29得点は素直にうれしい」と話していました。

キャプテンの横川俊樹選手は「毎年この時期になると岩手でバスケットをする意味を考えるが、勝ち負けではなく、頑張っている姿を見せたいという思いだった。きょうは沿岸に住む人も多く来場していた中で喜びを分かち合えてよかった」と話していました。