岩手医科大学で卒業式 医師や看護師などとして巣立つ

盛岡市の岩手医科大学で8日、卒業式が行われ、医師や看護師などとして巣立つ卒業生に学位記が手渡されました。

岩手医科大学で行われた卒業式には、医学部や看護学部など4つの学部の学生と大学院生など、合わせて300人余りがはかまやスーツ姿で臨みました。

式では、祖父江憲治学長が医師や看護師などとして巣立つ卒業生1人1人に学位記を手渡したあと、「医学の世界は猛烈な速さで進歩しています。一生をかけて勉強すること、患者さん本人とその家族に優しく接すること、この2つを心にとめて医療人としての人生を歩んでください」と激励しました。

これに対し、卒業生を代表して歯学部の平田諒花さんが「東日本大震災で被災した県として災害医療についても多くを学びました。これからは復興支援の一翼を担っていきたいです」と決意を述べました。

大学によりますと、卒業生の多くが県内外の病院や薬局などで医療人としての第一歩を踏み出すということです。

来月から仙台市の病院で看護師として働く予定の卒業生の男性は「まだ自分ひとりではできないことが多いですが、職場で積極的に学び、自分にできることを精いっぱいやっていきたいです」と話していました。