【十二単体験】「光る君へ」ロケ地でいつもより“光る君へ”

現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」のロケ地になっている奥州市の「歴史公園えさし藤原の郷」で、貴族の女性の正装である「十二単」を試着する催しが開かれました。

この催しは、大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせ、「十二単」を体験してもらい、平安時代への関心を高めてもらおうと企画されました。

先着10組限定で無料で試着できるということもあり、「光る君へ」のファンなど中には開園6時間前の午前3時半から並び始めた人もいました。

参加した人は、2人の着付けスタッフから『「十二単」のことばの由来は、「十二分に衣を重ねる」ことから来ているとも言われている』などと説明を受けながら、約15キロの重さのある衣装に袖を通していきました。

当時は、季節に合わせた色使いや胸元の色の重ね方などで自らの教養を表現したり、おしゃれを楽しんでいたということで、この日は、桃や紅梅の色の春を待ち焦がれる気持ちを表した衣装が用意されました。

参加した人たちは、当時に思いをはせながら記念撮影をするなど、つかの間の平安時代へのタイムスリップを楽しんでいました。

参加した小学6年生の女の子は、『「十二単」を着られるんだと興奮していました。実際に着てみて、結構重くて、平安時代の人たちは大変だったんだろうなと思いました。これを機に紫式部の『源氏物語』を読んでみたいと思います』と話していました。

また、妻の「十二単」を着たいという夢をかなえるために参加した盛岡市の男性は、「妻の和装は、ときどき見ていましたが、改まったものは、着る機会がないので、すばらしいです。また、ほれ直したような気持ちです」と話していました。

この催しは、今回だけの特別な開催で、ふだんは、有料で試着体験ができるということです。