日刊紙「盛岡タイムス」が廃刊へ 発行部数の減少などで

盛岡市やと周辺の市と町で発行されている日刊紙「盛岡タイムス」が、来月30日で廃刊すると発表しました。
発行部数の減少などによる経営難が理由としています。

盛岡タイムスは20日付の新聞に「廃刊のお知らせ」とした社告を掲載し、発行部数の減少などを理由に来月30日で廃刊すると発表しました。

盛岡タイムスは、盛岡市や周辺の合わせて7つの市と町向けに発行されている日刊紙で、55年前の1969年に創刊されました。

地域の話題などを中心に記事を掲載し、発行部数は公称で1万1500部とされていますが、会社によりますとこのところ大きく減っていたということです。

取材に対し、会社は発行部数の減少に加え、物価が高騰する中で社員の賃上げができず、経営を続けていくことが困難だと判断したとしています。

盛岡タイムス社の宮野裕子社長は「地域密着型の新聞として読者の皆様に貢献できたと思っていますが、苦渋の決断をすることになりました。来月30日の最後の新聞までお付き合いいただければありがたいです」と話しています。