盛岡 真心を一皿に込めて

盛岡市にある調理師専門学校では、卒業を迎える2年生が学んだ成果を披露する食事会が開かれ、生徒たちの家族40人ほどが招かれました。

この食事会は、卒業を迎える2年生の生徒たちが
学校で習得した高い技術や食材への知識などを家族にも知ってもらうために20年以上前から続けられています。

ことしは、32人の生徒たちが1か月前からメニューを考案し、岩手県産にこだわった食材選びから料理を提供する接客まで何日も練習を重ねてきました。

食事会の当日は、西洋料理6品のコースを緊張した面持ちで協力しながら作ったあと、ひと品ひと品丁寧に家族のもとへ届けました。

レストランのようになった教室で、生徒たちの家族は、2年間の集大成とも呼べる味を感慨深そうに味わっていました。

参加した男性は、「2年間の勉強の成果を改めて実感しました。一歩一歩料理人として進んでいってもらえたらと思います」と話していました。

宮古産のタラを使った料理を担当した阿部依莉香さんは、「成長を感じてもらえたらうれしいです。これから社会人として学んできたことを生かせるように頑張っていきたいです」と話していました。

生徒たちは、来月4日に卒業式を行い、ほとんどの生徒が県内外の調理関係の仕事に就く予定だということです。