死んだ野鳥から高病原性の可能性ある鳥インフルエンザウイルス

久慈市で今月8日に野鳥のノスリが死んでいるのが見つかり、その後の遺伝子検査で、高病原性の可能性が疑われる「A型鳥インフルエンザ」の陽性反応が出ました。
今シーズン、県内で野鳥から高病原性の可能性が疑われる鳥インフルエンザのウイルスが検出されたのは初めてで、県は野鳥の監視を強化することにしています。

県によりますと今月8日、久慈市長内町で、野鳥のノスリ死んでいるのが見つかりました。

県の簡易検査で鳥インフルエンザは陰性反応でしたが、その後、国立環境研究所で遺伝子検査を行ったところ、高病原性の可能性が疑われる「A型鳥インフルエンザ」の陽性反応が出たということです。

このため県や環境省は、高病原性のウイルスかどうか詳しい検査を行いますが、結果が判明するまで、1週間ほどかかる見込みだということです。

今シーズン、県内で野鳥から高病原性の可能性が疑われる鳥インフルエンザのウイルスが検出されたのは初めてで、県や環境省はノスリの回収地点から10キロ圏内を「野鳥監視重点区域」に設定し、周辺を巡回するなど監視を強化することにしています。

また野鳥の死骸を見つけた場合は、素手で触らず、最寄りの県の広域振興局に連絡するよう呼びかけています。