“災害時の避難場所確保” 矢巾町が物流施設の運営会社と協定

矢巾町は大規模な災害が起きた場合に住民が避難できる場所を確保するため、町内に去年完成した東北では最大規模となる物流施設を緊急の避難場所として利用できるよう運営会社と協定を結びました。

14日は物流倉庫を運営するプロロジスの山田御酒代表取締役会長兼CEOが矢巾町役場を訪れ、高橋町長と協定書を交わしました。

矢巾町に去年完成した物流施設「プロロジスパーク盛岡」は延べ床面積が東北では最大規模のおよそ9万9000平方メートルあります。

協定では大規模な災害が起きた時に車で避難してきた住民に駐車場の一部を開放するほか、施設内のトイレや水道も利用できるようになります。

高橋町長は「お互いに連携しながら町民の命を守ることを優先したい」と話していました。

町では物流施設に近い住宅団地が土砂災害警戒区域に指定されていることから災害時に住民が避難できるよう施設側と調整を重ねてきたということです。

プロロジスの山田会長は「地域の方には一時避難場所があるという安心感をもってもらえるのではないか。安心の担保として意義のある協定だ」と話していました。