ユネスコの無形文化遺産「早池峰神楽」の写真展 花巻市

ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「早池峰神楽」などを撮影した写真展が花巻市で開かれています。

花巻市の「萬鉄五郎記念美術館」で展示されているのは山形県出身の写真家師岡和彦さんが生前に撮影した写真およそ130点です。

師岡さんは1982年に花巻市大迫町を訪れた際に早池峰神楽と出会い以来20年近く地域の人と親交を深めながら神楽の写真を撮り続けてきたということです。

このうち演目のひとつ「権現舞」を撮影したモノクロの写真は無病息災を祈って幼い子どもを抱いた女性が「胎内くぐり」をする様子を捉えています。

このほか「三番叟」「機織りの舞」など早池峰神楽のさまざまな演目のシーンが切り取られています。

北上市の69歳の男性は「モノクロ写真の圧倒的な深さを感じます。長期にわたって撮ることが良い作品につながっているのではと思う」と話していました。

この師岡和彦さんの「早池峰山伏神楽写真展」は今月25日まで「萬鉄五郎記念美術館」で開かれています。
(13日、19日月曜日は休館)。