盛岡市の動物公園で人とクマの共存を考える催し

クマによる被害が過去最悪となる中、盛岡市の動物公園で人とクマが共存できる社会について考える催しが開かれました。

この催しは盛岡市動物公園「ZOOMO」などが開いたもので、小学生の親子およそ20人が参加しました。

参加者は初めにクマ舎を訪れ、飼育係から説明を受けながら、体を小さく丸めて冬眠するツキノワグマの様子を見学しました。

続いて、先月完成したばかりの人とクマとの共存をテーマにした特製のボードゲームに挑戦しました。

このボードゲームは、クマが生息する自然を増やしつつ、人が住む街も発展させていくもので、参加した人たちはカードを使って森に植林をしてクマを増やしたり、クマを寄せつけないよう屋外の生ゴミを掃除したりしていました。

小学2年生の男の子は「草刈りをして隠れるところをなくすと出没しづらいと学びました。人もクマも平和に暮らせるようになってほしいです」と話していました。

ボードゲームを作った動物公園の荒井雄大さんは「クマについての新しい学びのツールとしてボードゲームを使うことで、人とクマがいい関係で共存できる環境を考えてほしいです」と話していました。