三陸ジオパーク推進本部会議 ユネスコ認定めざし活動へ

岩手県の沿岸を含む「三陸ジオパーク」の推進本部会議が県庁で開かれ、今後、ユネスコの「世界ジオパーク」の認定をめざしていく方針が示されました。

会議には、県庁の各部局や関係者などが出席しました。

三陸ジオパークは、日本ジオパーク委員会から認定を受けた全国最大のジオパークで、岩手県の沿岸13の市町村のほか、青森県の2つの市と町、宮城県の1つの市で構成されます。

認定には、地域に特徴的な地形や地質などを保全する活動のほかそれを生かした教育活動。
それに地域の活性化に向けた取り組みなどが必要で、三陸ジオパークは2013年に認定を受け、去年12月に認定が4年間、継続されることになりました。

これについて、達増知事は「三陸ジオパークは、東日本大震災からの復興のシンボルの1つとなっている。県としても全庁をあげて盛り上げていきたい」と述べました。

また、会議では今後、ユネスコの「世界ジオパーク」の認定をめざすとした方針が示され、地質を分析したり価値を検証したりして情報発信を強化していくこと。
ジオパークとしての魅力を生かして、観光客や研究者を呼び込んで交流人口を増やしていくことなどに重点的に取り組んでいくことになりました。

県環境生活企画室の土澤智ジオパーク推進課長は「三陸ジオパークの意義を地域の人に感じてもらえるよう引き続き取り組んでいきます」と話していました。