“鬼は内” 北上市の博物館「鬼の館」で1日遅れの豆まき

北上市にある鬼の資料を集めた博物館「鬼の館」では、1日遅れの豆まきが行われ、鬼が、訪れた人たちに向かって「鬼は内」と叫びながら豆をまきました。

北上市の「鬼の館」は、地元に伝わる鬼剣舞にちなんで、鬼に関わるさまざまな資料を集めた博物館です。

4日は、節分から1日遅れて恒例の豆まきが行われ、家族連れなど300人が集まる中、鬼がみこしに乗って登場しました。

そして、落花生を入れた大きな升を抱えると、「鬼は内、福も内」と叫びながら集まった人たちに向けてまきました。

このユニークなかけ声は、鬼の資料を集めていることから、全国で追われた鬼が集まるようにと行っているということです。

集まった人たちは、1年の福をつかみ取ろうと袋を広げて豆を受けたり、落ちた豆を拾ったりしていました。

4日は、このほか、恵方巻きも配られ、集まった人たちが鬼と一緒に、ことしの方角「東北東」を向いてほおばっていました。

市内から訪れた小学2年生は「豆をたくさん拾いました。ことしは勉強を頑張りたいです」と話していました。

同じく北上市内の32歳の男性は「家族の健康と安心を願いながら恵方巻を食べました」と話していました。