解雇されたタクシー会社従業員 内舘市長が協会に雇用を要請

盛岡市の「岩手中央タクシー」が新型コロナウイルスの感染拡大による業績悪化などから事業を停止し破産申請したことを受け、盛岡市の内舘市長などが盛岡地区タクシー協会を訪れ、解雇された従業員を協会に所属するタクシー会社で雇い入れるよう要請しました。

盛岡市に本社を置く「岩手中央タクシー」は新型コロナの感染拡大で業績が悪化したことなどから、1月31日事業を停止し、1日、裁判所に破産手続きを申請しました。

従業員86人は全員解雇されました。

これを受けて2日、盛岡市の内舘市長はハローワーク盛岡の長内勝徳所長とともに盛岡地区タクシー協会を訪れ、大野尚彦理事長に要請書を手渡しました。

解雇された従業員を、協会に所属するタクシー会社で早急に雇い入れることを求めています。

内舘市長は、「突然の事業停止で、解雇された従業員や家族も不安な気持ちを抱えていると思う。再就職に向けた取り組みについての情報提供もしていただきたい」などと述べました。

大野理事長は「解雇されたドライバーたちは地域の公共交通を支える重要な人材だと思っている。再就職に向けて最善を尽くし、再びハンドルを握ってもらえるようバックアップ体制を取っていきたい」と応じていました。

大野理事長は、「合同の会社説明会や面接会などの機会をできるだけ早く設けて、みなさんの不安を払拭できるよう対応したい」と話していました。