県内の企業 去年の障害者雇用率2.42% 過去最高に

県内の企業で働く人のうち障害がある人の割合を示す障害者雇用率は、去年、2.42%と過去最高となりました。

岩手労働局は、障害者雇用促進法で障害者を雇うことが義務づけられている規模の県内の民間企業1038社について、去年6月1日時点の雇用状況を調査しました。

それによりますと、あわせて14万6000人の労働者のうち、障害者の雇用は3500人余りで、雇用率は2.42%と、前の年より0.04ポイント増えて過去最高となり、全国平均の2.33%を上回りました。

法律で義務づけられた障害者雇用率2.3%を達成した企業は614社と、全体の6割になりました。

障害者雇用率を計算する際、法律では、重度の身体障害者や知的障害者を1人雇用した場合は2と、また重度ではない身体障害者や知的障害者で短時間労働の場合は0.5などとカウントすることになっていて、これによる雇用の内訳は身体障害者が1807.5人、精神障害者が715人、知的障害者が228人となっています。

一方で、障害者を1人も雇っていない企業は255社で、ほとんどが従業員が100人未満の企業です。

岩手労働局は「法定雇用率が未達成の企業に対しては、引き続き企業ごとにその要因などを踏まえながら個別の指導や支援を行い、法定雇用率の早期達成を図りたい」としています。