ロッテ 佐々木朗希投手が契約更改 将来的に大リーグ挑戦表明

プロ野球、ロッテの佐々木朗希投手が今シーズンの契約を更改して記者会見し、「将来的に大リーグでプレーしたい思いがある」と話し、大リーグへ挑戦する意向があることを明らかにしました。

22歳の佐々木投手はキャンプインまで1週間を切った中でも12球団で唯一、契約を更改しておらず、動向が注目されていましたが、26日、千葉市の球団事務所で交渉して現状維持となる推定年俸8000万円で今シーズンの契約を結び、27日午前、ZOZOマリンスタジアムで記者会見しました。

佐々木投手は会見の冒頭、「公の場でコメントを出す機会がなかったので、ファンの皆様に誤解など心配をおかけした」と述べました。

そして、大リーグへの挑戦について質問されると「大リーグの話に関しては入団当初から球団とはしっかりコミュニケーションを取ってきた。将来的に大リーグでプレーしたい思いがあるが、まずは目の前のシーズンをプレーすることが大事だと思っている」と述べ、将来的に大リーグへ挑戦する意向があることを明らかにしました。

また、契約更改がキャンプインまで1週間を切る時期まで長引いたことについては「交渉自体は代理人の弁護士を通してやらせてもらった。いろいろなことをじっくりと時間をかけて話してお互いしっかり納得する形で契約ができた。僕の目標、気持ちは、球団とは入団当初から話してきたので、その中で球団の方にも理解してもらっていると思っている」と述べました。

そのうえで「たくさんの試合で投げて具体的な数字は難しいがキャリアハイの数字を出したい。チームが優勝するために個人でも貢献したい」と今シーズンの意気込みを語りました。

佐々木投手はプロ4年目の去年、WBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本代表の優勝に貢献し、シーズンでは15試合に登板して7勝4敗、防御率1.78の成績をマークしましたが、左脇腹の肉離れで夏場に離脱するなど91イニングの登板にとどまり、規定投球回には届きませんでした。

【球団本部長 “大リーグ挑戦 時期意識せず話し合う”】
佐々木朗希投手の会見後、報道陣の取材に応じたロッテの松本尚樹球団本部長は、契約更改まで時間がかかった理由について「代理人を通して交渉していて本人が練習に力を入れて取り組んでいる中、タイミングが合わなかったというのもある。選手として成長していく中で夢も広がっていっていろんな話の中で時間がかかった」と説明しました。

そして、将来的に大リーグに挑戦する意向があることについては「入団当初からの彼の夢で、代理人とオフのたびに大リーグへの挑戦は『将来的に』ということで話している」としたうえで、挑戦するタイミングについては「1年、1年話しているのでどのタイミングかは分からない。将来的には絶対に行きたいということなので、時期は意識せずにしっかり話し合うということだ」と強調しました。

松本本部長によりますと、今回の契約交渉の中でこのオフにポスティングシステムを使った移籍を佐々木投手側が希望したと一部で報道されたことについて「ポスティングシステムを求めたのではなく、夢について語っていた」としていて、大リーグ挑戦に関して具体的な時期や求める成績などは話に上っていないとしています。