一関市伝統の「水かけ祭り」4年ぶりに通常開催へ

火災の予防を願う一関市伝統の「水かけ祭り」が、来月11日に、4年ぶりに通常の内容で開催されることになりました。

一関市大東町大原地区の「水かけ祭り」は、360年以上前に江戸で起きた大きな火災をきっかけに、火災の予防を祈願して始まったとされる伝統の祭りです。

新型コロナの影響で2021年から祭りは神事のみとなり、沿道からの水かけは中止していましたが、ことしは4年ぶりに通常開催することになりました。

祭りの保存会によりますと来月11日の祭りにはことしが厄年の人などおよそ300人が参加する見込みで、上半身裸になって大原地区の商店街に設けられたおよそ500メートルのコースを午後3時から走り抜けます。

そして沿道で待ち構えた市民などが火災の予防や無病息災などを願って、男たちに冷たい「清めの水」を勢いよく浴びせるということです。

祭りの保存会は、「一関市の冬を代表する祭りの1つなので、新型コロナの制約が無くなり、通常通りに開催できることはとてもうれしい。多くの人に見に来てもらい、声援をおくってほしい」と話しています。