岩手県内 新型コロナ患者数増加傾向 病院機能の一部に影響も

新型コロナウイルスの患者数が増加傾向となるなか、県内の医療機関でもクラスターが複数発生し、救急患者の受け入れや一部の診療科で手術などの対応が難しくなっている病院も出てきています。
岩手県は、「新型コロナやインフルエンザなどの感染症について改めて注意してほしい」と呼びかけています。

県によりますと、今月14日までの1週間に、県内61の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、631人で、先月31日までの1週間と比べておよそ1.6倍となっています。

患者数の増加傾向に伴い、医療施設でのクラスターもことしに入ってからすでに6件起きているということです。

このうち、盛岡市立病院では今月12日以降、救急や転院の患者の受け入れへの制限や、外科や消化器科などの一部の診療科で手術などへの対応が難しい状況が続いているということです。

県によりますと、県内の一部の県立病院でも同じように病院機能の一部に影響が出ているということです。

県医療政策室は「帰省や旅行で多くの人が行き交った年末年始のあとなので、新型コロナやインフルエンザなどの感染症に改めて注意し、手や指の消毒やワクチンの接種などの感染対策を徹底してほしい」と呼びかけています。