介護の現場が抱える課題 事業者が議員などと盛岡市で意見交換

介護の現場が抱えるさまざまな課題について知ってもらおうという、介護事業者と国会議員や県議などとの意見交換会が盛岡市内で開かれました。
介護事業者からは、人材不足や物価の高騰対策などを求める意見が出されました。

意見交換会は、一般社団法人全国介護事業者連盟岩手県支部が盛岡市内のホテルで初めて開きました。

出席したのは、県内の介護事業者と広瀬めぐみ参議院議員や県議などあわせておよそ20人です。

はじめに、県内の介護施設が抱える課題として、介護を必要とする人が増える一方で、介護にあたる職員の数が減少していること。
物価高騰の中、冬場は除雪費用や燃料代など支出が増えているといった現状が報告されました。

このあと、参加者たちは4つのグループに分かれて意見交換を行い、介護事業者からは、人材の獲得が難しいことや、現在、補助金の対象となっていない民間の施設にも補助金の支給を求める意見などが出されていました。

全国介護事業者連盟岩手県支部の佐々木航支部長は「ポジティブな意見を多く聞くことができた。高齢者が増える中で、それを支える介護士が少ない状況なので、そこの改善につながればと思う」と話していました。