農作物の作柄を占う「作様」 ことしは“コメが豊作”の予想

平泉町の毛越寺で、ことしの農作物の作柄を占う、伝統の「作様」(さくだめし)が行われ、コメは豊作になるという予想が出ました。

「作様」は、毛越寺にある農作物の神をまつる建物「常行堂」で、毎年1月15日に行われる伝統行事です。

15日は10人の僧りょが集まり、五穀豊じょうを願って1時間近く読経を行ったあと、藤里明久貫主が稲や麦など、農作物のことしの作柄を占いました。

占いは、くじが入った高さ20センチほどの木の箱を振って行われます。

入っているくじは「一分」から「十分」までの数字が書かれた10本で、引き当てたくじの数字が大きいほど実りが豊かとされています。

結果は稲は「わせ」が「四分」でしたが、「なかて」と「おくて」は「八分」で、ことしは豊作という予想になりました。

また、大麦は「六分」。

小豆は「五分」で、それぞれ平年並みに。

小麦と大豆はいずれも「三分」で、不作と予想されました。

結果について、藤里貫主は「稲が豊作と出ましたが、良くなかった農作物については、適宜な植え付けや管理などに注意してほしい。寺としては20日まで毎日拝み、すべて豊作につながるようおつとめをしたい」と話していました。