学校給食の人気メニューの煮魚を商品化 釜石の水産加工会社

子どもには敬遠されがちな煮魚をもっと食べてもらおうと、学校給食で50年以上親しまれてきた人気メニューを釜石市の会社などがアレンジし、新しい商品として売り出すことになりました。

15日は、商品を開発した釜石市の水産加工会社の代表などが、小野共市長に商品化を報告しました。

新商品は「子どもようおさかなさん」と名付けられ、イワシとサバ、それにサンマをみそやトマトなどで味付けしました。

骨まで柔らかく煮込まれ、独自の技術で魚独特のにおいも取り除かれていて、調理されたものがパックに入っています。

これは、会社が50年以上前から全国の学校給食に提供してきた人気メニューです。

東京の広告代理店から国の制度で釜石市に派遣されている池井戸葵さんが会社から相談を持ちかけられ、デザインや値段、売り出し方などを一緒に考案。

味付けもアレンジして、商品化にこぎ着けました。

15日は市長もイワシの梅煮を試食し、「身がふっくらしていておいしい」などと話していました。

水産加工会社の津田保之社長は「第三者の新たな視点が開発に役立ちました。子どもから大人まで味わってほしいです」と話していました。

池井戸さんは「商品を通じて釜石の宝を広めていきたいです」と話していました。

商品は10種類あり、いずれも1000円前後でインターネットで販売されています。