三陸鉄道で停車駅を降りて初日の出を眺める特別列車を運行

岩手県の三陸鉄道で、停車駅を降りて初日の出を眺める毎年恒例の特別列車が運行されました。

この特別列車は、掘りごたつが設置された列車で、ことしは県内外から集まった30人ほどの乗客が乗り込み、久慈駅を午前6時すぎに出発しました。

およそ30分掛けて日の出を見るポイントの野田玉川駅に到着しました。

1日、太平洋の水平線は雲に覆われなかなか太陽が姿を見せませんでしたが、列車が出る時間の間近になって雲間から姿を見せ、参加者は急いで初日の出の写真を撮影していました。

神奈川県から帰省し、列車に乗った20代女性は「綺麗で良かったです。今年も元気に過ごせますようにとお祈りしました」と話していました。

この列車は、普代駅までの往復運行で、車窓からはボランティアの人たちが沿線で大漁旗を振るのが見えました。

特別列車を運行した三陸鉄道の久慈駅の畑田健司駅長は「三陸鉄道としては燃料の高騰などで大変な状況でしたが、40周年の今年は皆様に楽しんでもらえるように頑張ります」と話していました。