ことしの特殊詐欺の被害「架空料金請求詐欺」が増加 注意を

県内でことし11月末までに確認された特殊詐欺の被害は19件で、被害額は4200万円余りにのぼっています。
特に、電話やメールなどをきっかけにコンビニなどで電子マネーを購入させる「架空料金請求詐欺」が増えていて警察が注意を呼びかけています。

岩手県警察本部によりますと、県内でことし11月末までに確認された特殊詐欺の被害は19件で、被害額は4224万円にのぼっています。

このうち、電話やメールで「未払いの料金がある」と伝え、コンビニで電子マネーを購入させるなどの「架空料金請求詐欺」が最も多く10件となっていて、去年の同じ時期と比べ3件増えています。

このほか、役所の職員などを装い、電話で医療費などの還付が受けられるとうそを言って、ATMに誘導して現金を振り込ませる「還付金詐欺」が4件。

「キャッシュカードが不正利用されている」などと言って、キャッシュカードそのものをだまし取る「キャッシュカード詐欺盗」が2件などとなっています。

被害が確認された19件のうち、被害者の57.9%が65歳以上の高齢者だったということです。

県内では今月も、ことし初めてオレオレ詐欺の被害が確認されていて、警察は、自宅の固定電話には留守番電話の設定をするなど対策を行うとともに、「知らない相手からの不審な電話やメールで金の話が出たら詐欺を疑ってほしい」と注意を呼びかけています。