ジビエ料理で町おこし 食肉加工会社が大槌町長に活動報告

シカの肉を使ったジビエ料理で町おこしに取り組んでいる大槌町の食肉加工会社が20日町役場を訪れ新たな生産体制で取り組んだ今年度の活動を報告しました。

20日は畑を荒らすシカなどを食肉として活用したジビエ料理で町おこしに取り組んでいる町内の食肉加工会社の担当者など9人が大槌町役場を訪れました。

この会社では町の財政支援も受けて、ことし4月、新たな工場を稼働させ、解体から加工、販売までを一貫してできるようになり、急速に冷凍できる設備も備えうまみを保ったまま肉の保存も可能になりました。

会社の担当者は大槌町の平野公三町長に4月からの新工場の稼働でシカの処理頭数が去年の同じ時期の2倍以上のおよそ500頭に増えたと報告していました。

さらに今年度、開発したこうじに漬けたシカ肉が県産農産物を使用した加工食品を表彰するグランプリで最優秀賞をとるなどあわせて5つの賞を受賞したことも報告していました。

会社によりますと売り上げも3倍近く伸びたことということです。

平野町長は「若い人たちが地域のジビエを盛り上げ町を元気づけてくれている。町として今後もサポートしていきたい」と話していました。

食肉加工会社の兼澤幸男代表取締役は「大槌町を『ジビエの町』にするため、自然との共存を考えながら処理頭数をさらに増やしていきたい」と話していました。