大槌町の吉里吉里中学校 「ぼうさい甲子園」でグランプリ

学校などで防災活動に取り組んでいる子どもたちを表彰する「ぼうさい甲子園」で、大槌町の吉里吉里中学校が最高賞のグランプリを受賞しました。

大槌町の吉里吉里中学校は「巾着で命をつなげ〜HAPPY&SAFETYプロジェクト〜」と題した取り組みで今年度の「ぼうさい甲子園」のグランプリに選ばれました。

災害が起きたときに高齢者にお菓子を入れた巾着を持って避難してもらい、避難場所で子どもたちに菓子を配ってもらうというユニークな取り組みです。

東日本大震災で犠牲になった地区の住民の多くが高齢者だったことを知った3年生の関谷璃美さんが、高齢者に積極的な避難を促そうと発案しました。

生徒10人が夏休みにミシンを使って巾着50個を作り、あめなどを詰めて地区の津波の浸水想定区域に住む高齢者に配布したところ、先月行われた町の津波避難訓練では実際に巾着を持って避難する人もいたということです。

アイデアを出した関谷さんは、グランプリに選ばれたことについて「取り組みが評価されてうれしい。地域の高齢者の人たちにもっと使ってもらいたい。後輩たちにも続けていってほしい」と話していました。

今年度の「ぼうさい甲子園」の表彰式と発表会は、今月23日に神戸市で行われる予定で、代表の生徒2人が取り組みについて発表するということです。