咽頭結膜熱 県内でも季節外れの流行 感染対策を

「プール熱」とも呼ばれた咽頭結膜熱の季節外れの流行が全国で続いていて、県内でも県央と大船渡の2つの保健所の管内で警報レベルを超えています。

咽頭結膜熱は、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状が出るウイルス性の感染症です。

せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほか、ウイルスが付着したタオルやプールでの接触などを介しても感染します。

夏に流行することが多いとされ、季節外れの流行となっています。

今月10日までの1週間に県内で報告された患者数は1医療機関あたり2.08人で、前の週の1.85人を上回りました。

特に滝沢市や八幡平市を管轄する県央保健所の管内では6.83人と、警報レベルの目安となる3人を超えています。

県央保健所の管内では、11月12日までの1週間に警報レベルとなって以来、5週連続で警報レベルです。

また大船渡保健所管内も、今回の発表で4人ちょうどとなり、警報レベルを超えました。

咽頭結膜熱の感染は全国でも患者数が増え、過去10年間で最も多い状況となっています。

専門家は「症状が悪化して入院するケースも多くなっている。症状が出たら無理をせず休ませるとともに、地域の感染状況に応じて、マスクの着用や手洗いなどの感染対策も取ってほしい」としています。