釜石市の人口 初めて3万人を下回る 歯止め対策を打てるか

釜石市の人口が先月末現在で初めて3万人を下回りました。
人口の減少は国の推計を上回るスピードで進んでいて、歯止めをかける対策を打てるかが課題となっています。

釜石市によりますと11月末現在の市の人口は2万9983人で、統計の残る1920年以来、初めて3万人を下回りました。

釜石市の人口はかつての基幹産業である製鉄業の最盛期だった1963年には9万2000人余りでしたが、その後、製鉄所の高炉が休止されるなど生産体制が縮小したことなどから減少が進みました。

また東日本大震災の影響や進学先や働く場所を求めて若年層が市外に転出していることも人口減少が加速した背景にあると見られています。

市は2040年に2万7000人の人口を維持することを目標としていますが、減少は国の推計を上回るスピードで進んでいて、震災からの復興需要も終息するなかいかに歯止めをかけられるかが課題となっています。

釜石市オープンシティ推進室は「出産・育児への支援のほか、企業のワーケーションや大学生の受け入れなどを通じ人口を増やし、街に活力を生み出していきたい」としています。