「かび毒」検出の小麦 奥州市でも学校給食や返礼品に使用

JA全農いわてが販売した岩手県産の小麦から「かび毒」が検出された問題で、奥州市でも、この小麦が学校給食やふるさと納税の返礼品に使われていたことがわかりました。

JA全農いわてが販売した2022年産の「ナンブコムギ」からは、おう吐などを起こすおそれがある「かび毒」が基準値を超えて検出されました。

奥州市教育委員会は8日、市内の小学校1校で、ことし10月に提供された「はっと汁」と11月に提供された「せんべい汁」にこの小麦が使われていたと発表しました。

この小学校では、あわせておよそ1300食が提供されましたが、健康被害を訴えた児童などは確認されていないということです。

また、奥州市はふるさと納税の返礼品として提供している一部のそうめんにこの小麦が使われていたと発表しました。

返礼品を受け取った寄付者は4人で、市はすでに寄付者に連絡を取って健康被害が無いことを確認したうえで代わりの品物を送るということです。

市や教育委員会は、安全が確認されるまで岩手県産のナンブコムギの使用を控えて別の小麦を使用するなどの対応を取るとしています。