国の補助事業に「花巻温泉郷」ホテル関係者が改修計画を報告

観光地の魅力アップに向けて国がホテルの改修費用などを補助する事業に「花巻温泉郷」が選ばれ、5日、花巻温泉で補助を受けるホテルの関係者が改修計画を報告しました。

説明会は5日、花巻温泉で開かれ、「花巻温泉郷」にあるホテルの関係者などおよそ30人が参加しました。

観光庁は観光地の魅力アップにつなげようとホテルの改修などに補助金を出す事業を行っていて、ことし5月、新たに花巻市が対象に選ばれました。

花巻温泉など「花巻温泉郷」の9つの事業者の13の施設が対象で、改修費用として最大で1億円の補助を受けることができます。

説明会ではそれぞれの施設の担当者が今後の改修計画について報告しました。

このうち花巻温泉の担当者は、大部屋を個人やファミリー向けの客室に改修する計画を報告しました。

和室も段差をなくしてより居心地がよくなるよう改修するということです。

また志戸平温泉の担当者は、洞窟サウナと水風呂を新たに設けると報告しました。

「花巻温泉郷」はコロナ禍で観光客が減少しましたが、花巻温泉の4つのホテルをことし訪れた人は10月の時点で16万5000人あまりと、コロナ前・2019年の10月時点と比べて106%と盛り返しています。

補助の申請は来年2月までで、それぞれの施設は来年度中に工事を終わらせたいとしています。

花巻温泉の安藤昭社長は「お互いの情報を知ることができてよかったです。今後、花巻温泉郷で統一した受け入れ体制が求められるので、エリア一帯の利便性や快適性を高め、多くの方々に安心して宿泊してもらいたい」と話していました。