郷土料理の地元の店を 飲食店対象に味わう会 岩手 洋野町

郷土料理を出す地元の店を増やそうと、洋野町で飲食店の関係者を対象にした「郷土料理を味わう会」が開かれました。

この「郷土料理を味わう会」は洋野町にあるレストラン「グリーンヒルおおの」で開かれ、地元の飲食店関係者などおよそ30人が参加しました。

郷土料理を出す地元の店を増やそうと行われ、郷土料理の担い手として県から認定を受けた「食の匠」15人が、野田村特産のホタテを使ったバター焼きや久慈市山形町のマツタケご飯。

それに魚のアイナメ、「ドンコ」のきものあえ物など17品を出し、味付けや火加減など調理のポイントを説明しました。

このうちドンコのきものあえ物は小骨が多いため、骨が柔らかくなるよう時間をかけて煮込むのがポイントだということで、参加した人たちがメモをとりながら聞き入っていました。

野田村で飲食店を営む女性は「産直施設などに行ったときに見かける食べ方のわからない食材の食べ方がわかって勉強になりました」と話していました。

催しを開いた「やませの郷食の研究会」の赤坂洋子会長は「少子化と高齢化が進み、郷土料理が消えつつあります。飲食店で扱ってもらえれば、残っていくと思うので、そうした店が増えるとうれしいです」と話していました。