岩手・青森県境近くで不法投棄された土地の公売で説明会

岩手と青森の県境近くに24年前、大量の産業廃棄物が不法投棄された土地について、県は令和7年度の公売を目指し、24日、企業などを対象とした説明会を行いました。

青森との県境に近い二戸市上斗米のおよそ16ヘクタールの原野に、1999年、大量の産業廃棄物が不法に捨てられているのが見つかりました。

岩手県は、廃棄物の撤去や土壌の浄化などを行ったうえで、周辺の土地と合わせておよそ20ヘクタールを令和7年度に公売にかけることを目指しています。

24日は、公売を目指すため、県の担当者が、土地の現在の状況などを地元の人や企業の担当者などに説明する説明会が二戸地区合同庁舎で開かれ、16人が参加しました。

説明会で、現場の土地は水道や電気などのインフラ設備が整っていないことや、廃棄物を処理する建屋を建てた際に打ったくいが地中に残されていることなどが説明されました。

このあと、参加者はバスに乗るなどして現地に向かい、県の担当者が図面を使って原状回復した状況などを説明していました。

参加した障害福祉施設の代表は「説明はわかりやすく、今後の事業を考えるヒントになった。地域のみなさんのためになるような事業を考えたい」と話していました。

県資源循環推進課の古澤勉総括課長は「情報を公開することで多くの人に関心を持ってもらい、より良い事業の展開につなげてほしいです」と話していました。