避難所の運営ガイドライン “多様な視点を加えて見直しを”

東日本大震災のあと女性の視点を取り入れて作成された避難所の運営ガイドラインについて障害者や高齢者、それに性的マイノリティーの人など、多様な視点を加えていくための話し合いがもりおか女性センターで始まりました。

盛岡市のもりおか女性センターでは、東日本大震災の避難所で女性が着替える場所に困ったり、女性用品など必要な物資が不足したりした経験などから、2014年に女性の視点を取り入れた避難所運営ガイドラインを作成しました。

ただ、その後10年が経過し、時流にそぐわないものがあるとして、今年度、「LGBTQ+」と呼ばれる性的マイノリティーの人や障害者、それに高齢者など、さまざまな人たちが安心・安全に過ごせるよう見直すためにどうしらいいか話しあうことになりました。

22日は12人が参加し、震災から10年過ぎて今だから分かることの発表では、「避難所の運営について男性が中心になって行うことに疑問を持たなかったが、男女ともに意見を出せるようになってきた」などの声があがっていました。

そして、多様性や備蓄、地域防災活動の3つのグループに分かれ、新たにどんな配慮が求められるのか話し合い、多様性のグループでは、困り事を自ら声をあげにくい人もいるとして、「困り事や取り組み事例が見て分かるイラストパネルを作りたい」というアイデアを発表していました。

こうした会合は来年2月まであと5回開かれます。