震災犠牲者を追悼する日本庭園「鎮魂の庭」計画発表 陸前高田

東日本大震災で甚大な被害が出た陸前高田市に犠牲者を追悼する日本庭園、「鎮魂の庭」を造る計画が20日、発表されました。

陸前高田市で計画されている犠牲者を追悼する「鎮魂の庭」は、京都の建仁寺や高台寺の庭を手がけ、大河ドラマ「麒麟がくる」の日本庭園の監修もした庭師の北山安夫さんと陸前高田市などが共同で、市内の気仙町今泉地区の1.5ヘクタールから最大3ヘクタールの土地に造るとしています。

20日、陸前高田市役所で北山さんや佐々木拓市長などが出席して記者会見が開かれ、この中で北山さんは「心から喜び笑ってもらえるような庭園を造っていきたい」と述べ、2つの完成予想図の案が公開されました。

また、庭園に設置する石組みには震災の津波で流された石などを活用するとともに、県内をはじめ東北地方の庭師に参加を呼びかけ、日本庭園を造っていく方針なども示されました。

造園のための費用は一般から募ることに加えて、企業版ふるさと納税なども活用していきたいとしています。

「鎮魂の庭」プロジェクトは20日からスタートし、1億円が集まった時点で工事を始めたいとしていて、完成には少なくとも10年近くかかるということです。