広範囲の巨大地震を想定 8道県の消防援助隊が宮古市で訓練

日本海溝・千島海溝沿いで起きた巨大地震によって太平洋沿岸の広い範囲で被害が起きたと想定し県境を越えた救助活動を行う「緊急消防援助隊」の連携を確認する8つの道県の消防が参加した大規模な合同訓練が岩手県宮古市で行われました。

訓練は、東北地方と北海道、それに新潟県の8つの道と県の消防と岩手県警察本部、それに海上保安庁などから1200人余りが参加して18日から岩手県内の各地で行われました。

19日は、日本海溝・千島海溝沿いの岩手県沖を震源とする最大震度6強の地震が発生したと想定し、宮古市の宮古港のふ頭では県境を越えた救助活動を行う緊急消防援助隊などの合同訓練が行われました。

地震による土砂崩れに巻き込まれ車に閉じ込められた人を救出する訓練では、隊員たちがスコップやチェーンソーを使って土砂やがれきを取り除き、車内から運び出していました。

また、地震で崩れた建物に取り残された人を助ける訓練では隊員たちがはしご使って建物の内部に入る手順を確認していました。

さらに海上では、津波で流された人を救助する訓練も行われ、漂流者役の人にヘリコプターが低空飛行で近づいてロープを垂らし機内につり上げていました。