盛岡 市民の声で残った「上の橋際のイチョウ」 見頃に

盛岡市の中心部を流れる中津川にかかる上ノ橋のそばには、大きな1本のイチョウがあります。
そのイチョウの葉が黄色く色づき、見頃を迎えています。

このイチョウは、上ノ橋のそばにあることから「上の橋際のイチョウ」と呼ばれ、樹齢は110年以上、4階建ての建物を超えるほどの大きさがあります。

10月下旬に上の方から少しずつ色づき始め、およそ3週間で全体が黄色に染まりました。

通る人は、青空と黄色の美しいコントラストに思わず足を止め、眺めたり、写真を撮ったりしていました。

このイチョウは、昭和49年の道路拡張工事の際に、伐採する計画もありましたが、市民らが残してほしいと声をあげたことから、このイチョウを避けるように道路が整備されました。

市内から訪れた親子は、「たまたま通ったら、とても美しい黄色で寄ってみました。見られて幸せな気持ちです」と話していました。

このイチョウは、もうしばらく盛岡の町を彩ります。