大槌町で津波想定の避難訓練 車での避難についても検証

東日本大震災から12年8か月となる11日、岩手県大槌町で津波を想定した避難訓練が行われ、新たに認めることになった車での避難についても検証が行われました。

岩手県大槌町は、ことし6月、町の津波避難計画を7年ぶりに改定し、避難方法について「原則徒歩」としながらも、渋滞に影響しずらい町の中心部から離れた川の上流部にある2か所の避難場所に避難する場合に限り、車での避難を認めることにしました。

改定後、初めてとなる町の津波避難訓練が11日行われ、車の避難についても検証が行われました。

訓練は、大津波警報が出たという想定で避難が呼びかけられ、車の避難場所として定められた町のリサイクルセンターに隣接する敷地に町の職員や住民が車で避難していました。

避難場所では、町の職員が車で避難してきた人を誘導するなどスムーズに避難していました。

大槌町防災対策課の島村亜紀子課長は「車での参加者は少なかったが、実際の避難には多くの人が車を利用することが想定される。渋滞を起こさないよう、指定場所以外は車で避難しないように周知を徹底していきたい」と話していました。

町では、訓練に参加した職員や住民から車での避難時間や車で避難した理由など、実施したアンケートを分析し、避難手順の改善につなげることにしています。