一関市 また作業小屋の米袋荒らされる クマへの警戒呼びかけ

10日朝、一関市萩荘で作業小屋の中にあった米袋が荒らされているのが見つかり、警察はクマによる被害とみて調べています。
この作業小屋は、10月にも同様の被害をうけているほか、この地域では米袋が荒らされる被害が相次いでいて警察は警戒を呼びかけています。

警察によりますと、10日午前6時ごろ、一関市萩荘にある住宅と棟続きの作業小屋で、中にあった30キロ入りの米袋10袋のうち1袋が破れ、周囲にコメが散乱し、梅干しが入った瓶も割られているのをこの家に住む人が見つけました。

米袋は保管庫の中にカギをかけたうえで置かれていましたが、カギが壊されドアも曲がっていたということで、保管庫にはクマのもと見られる爪痕が残されていました。

住宅の人にけがはありませんでした。

作業小屋には9日の午後3時半ごろから10日朝にかけて、人は立ち入っておらず、警察はこの間にクマが入り込んだとみて調べています。

9日夜は、作業小屋の方からドンという音がするのをこの家に住む人が聞いていたということです。

この作業小屋では10月31日にも保管庫に置いていた米袋を破られているのが見つかり、今回は隣の保管庫が被害を受けたということです。

一関市萩荘では、住宅の倉庫の米袋などがクマに荒らされる被害が10月下旬から相次いでいて、一関市によりますとこれで11件となりました。

警察や市は周辺をパトロールするなどして警戒を呼びかけています。