県は国からの補助金 盛岡市は障害者加算 会計検査院が指摘

予算の使われた方を調べる会計検査院の報告書で岩手県は国からの補助金についてまた、盛岡市は生活保護を支給する際の「障害者加算」についてそれぞれ指摘を受けました。

7日発表された会計検査院の検査報告書によりますと岩手県は2019年の台風19号の被害を受けて釜石市と山田町で行われた砂防ダムの工事で国から補助金が支給されましたが誤って補助を申請し、国もよく確認していなかったため、1億1551万円が余分に支給されたということです。

県は全額を返還する方針です。

いっぽう盛岡市は障害のある人に生活保護を支給する際に加算する「障害者加算」で去年6月までの5年間に66世帯に対し、合わせて2490万円あまり多く支給していたことが会計検査院の指摘で明らかになりました。

市は原因について本来、障害者年金の等級をもとに加算額を算出すべきところを誤って、県が発行する障害者手帳の等級などをもとに算出していたとしています。
市は対象者に経緯を説明して謝罪した上で、誤って給付した分の返還を求めています。