行政ミス続く大槌町 防災行政無線更新工事で金額に誤り

大槌町の防災行政無線の設備を更新する工事で、町が議会に提出した金額が、実際よりも4000万円余り多かったことが分かり、町は7日、臨時の町議会を開いて改めて承認を求めました。
大槌町では行政のミスが続いていて、町は「再発防止に努める」としています。

金額に誤りがあったのは大槌町の防災行政無線の設備を更新する工事で、町は先月18日、町議会に契約の金額を5億5092万円として承認を求め、可決されました。

しかし、契約先の会社から「金額が違う」という指摘があり、確認し直したところ、実際は5億685万円で、4000万円余り多い金額を誤って提出していたということです。

これについて町は「議案の説明資料を作った際、請負業者との仮契約が成立していなかったため、町が仮に積算した金額を記載していた。その後、仮契約が成立し、金額を訂正すべきだったのに失念していた」と説明しています。

町は7日臨時で町議会を開き、経緯を説明したうえで正しい金額で議案を出し直し、可決されました。

大槌町では複数の条例や規則の公布手続きを怠っていたほか、役場庁舎での消防計画の作成などを10年間、行っていなかったことなど行政手続きのミスが相次いでいます。

町は「このような初歩的なミスでご迷惑をかけ申し訳ありません。再発防止に努めます」としています。