盛岡市 ふるさと納税の寄付金額増へ 体験型の返礼品準備

盛岡市は、ふるさと納税制度で市民がほかの自治体に寄付したことによる減収額が市が寄付を受けた金額を大幅に上回ったことから、寄付金額を増やそうと新たに旅行商品など体験型の返礼品を準備することになりました。

盛岡市が昨年度、ふるさと納税によって受けた寄付金額は2億7200万円あまりだったのに対し、市民がふるさと納税を利用してほかの自治体に寄付したことで生じた住民税の減収額は5億3892万円に上り、ふるさと納税による収入を大幅に上回りました。

このためふるさと納税による寄付金額を増やそうと、盛岡市は、体験型の返礼品を準備することにしました。

ホテルへの宿泊券や割り引きクーポンなどの旅行商品のほか、盛岡駅で新幹線の「はやぶさ」と「こまち」の連結や切り離しの様子が見られることなどを生かしJR東日本盛岡支社とタイアップしたイベントを返礼品とするということです。

盛岡市はことし、アメリカの有力紙で「2023年に行くべき52か所の旅行先」として紹介され、これを受けて市は今後、体験型の返礼品の開発に力を入れていきたいとしています。

内舘市長は、7日の記者会見で、「盛岡でしか体験できないようなものを作って、全国から応援してもらえるようなまちづくりをしたい」と述べました。