JR八戸線で大津波警報を想定した乗客の避難訓練

東日本大震災で大きな被害を受けたJR八戸線で大津波警報が出されたという想定で乗客の避難訓練などが行われました。

訓練にはJRや三陸鉄道の職員などおよそ40人が参加し、岩手県沖で発生した地震で大津波警報が出され久慈駅に停車していたJR八戸線の列車内に乗客が取り残されたという想定で行われました。

参加した人たちにははじめに、列車から乗客を避難させるためのハシゴの組み立て方法などを確認したあと列車の車掌が車内放送で大津波警報が出されたことを乗客に知らせ速やかに避難するよう呼びかけました。

このあと参加者たちは久慈駅の最寄りの避難所となっている巽山公園まで歩いて避難する訓練をしました。

国が公表した日本海溝などを震源とする巨大地震が起きた場合、久慈市の海沿いでは岩手県の想定で12メートル以上の津波が予想されていてJR東日本は津波警報が出た場合は30分以内を目標に乗客を避難させたいとしています。

JR東日本盛岡支社八戸運輸区の窪田純区長は「今後も災害時を踏まえ、お客様に安全、安心、信頼をお届けしていきたい」と話していました。