消防団の活動に関心を 小学校で地元消防団も参加して防災訓練

担い手が不足している消防団の活動に関心を持ってもらおうと大船渡市の小学校で、地元の消防団も参加して防災訓練が行われました。

訓練は地元の消防署の協力で大船渡市の綾里小学校が去年から行っています。

子どもたちは、消防の人たちから地震や津波、火災などが起きた場合にどう行動すべきか説明を聞いたあとに、体育館のカーテンが燃えているという想定で119番に通報する訓練にのぞみ、電話で何が燃えているか周囲の状況などについて説明していました。

また校庭では地元の消防団員による放水訓練も行われ、子どもたちも参加しました。

大船渡消防署によりますと、市内の消防団員の数はこの10年間で300人余り減少し、先月末時点では766人の定員を100人以上下回っているため、将来の担い手の確保が課題となっています。

父親が消防団員として参加していた1年生の児童は「かっこよかった。大人になったらお父さんと一緒に活動したい」と話していました。

大船渡市消防団第10分団の佐々木淳分団長は「将来、消防団になりたいという気持ちが少しでも芽生えてくれればうれしい」と話していました。