一関と八幡平で米袋や肥料袋が荒らされる クマの被害か

31日朝、一関市で作業小屋の中の米袋が荒らされ、近くでクマの足跡が見つかりました。
八幡平市でも、肥料袋が荒らされる被害があり、警察はいずれもクマによる被害とみて警戒を呼びかけています。

警察によりますと31日午前7時ごろ、一関市萩荘の住宅と棟続きの作業小屋で、中にあった30キロ入りの米袋10袋のうち1袋が破れ、周囲にコメが散乱しているのをこの家に住む人が見つけました。

付近にはクマとみられる、大きさ10センチを超える足跡が残っていました。

一方、家の人はクマを目撃しておらず、けがなどもありませんでした。

この家に住む女性は「足跡を見るとだいぶ大きなクマだと猟友会の方から言われました。ここに嫁いできて50年になりますがこんなことは初めてでとても怖いです」と話していました。

現場は住宅が点在する山間部です。

作業小屋は30日の午後4時ごろから31日朝7時ごろまでの間、人が立ち入っておらず、警察はこの間にクマが入り込んだとみて、周辺をパトロールするなどして警戒を呼びかけています。

31日朝はこのほか、八幡平市石名坂下タでも倉庫の前に積まれていた肥料袋50袋のうち、半分の25袋が破れているのが見つかりました。

現場は商店街の一角で、警察は破れた袋に爪の痕があったことから、こちらもクマによる被害とみて警戒を呼びかけています。