岩泉町で「鮭まつり」地元の川でとれたさけを味わう

秋の味覚、さけの不漁が続く中、岩手県岩泉町では地元でとれたさけを多くの人に味わってもらおうというイベントが開かれました。

岩泉町小本地区の観光施設で開かれたのは、ことしで20回目となる「おもと鮭まつり」です。

ここ数年は、さけの不漁が続いていますが、地元の小本川でとれる秋さけを多くの人に味わってもらおうと、29日朝、取れたばかりのさけを通常より安く販売したほか、野菜といっしょに煮込んだ「鮭汁」がおよそ300食ふるまわれ、秋の味覚を求める人たちでにぎわいました。

また、会場の一角では、いけすに40匹のさけを放してつかみ取り大会が行われ、参加した人たちは長靴や胴長姿で大物を狙って追いかけていました。

つかみ獲りに挑戦した小学6年生の男の子は「暴れているところを捕まえるのが楽しかったです。とったさけは新巻鮭にして食べたいです」と話していました。

まつりを主催した小本地域振興協議会の長崎基一会長は「鮭の数が減少していますが、なんとか開催出来ました。地域の人口も減っているので多くの人に訪れてもらえるよう、まつりを続けていきたいです」と話していました。