原発から出る“核のごみ”最終処分について久慈市で説明会

原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分について、国などが全国で行っている説明会が26日夜、久慈市でも開かれました。

この説明会は、資源エネルギー庁と、「核のごみ」の処分事業を担う国の認可法人「NUMO=原子力発電環境整備機構」が開きました。

全国で行っていて、県内ではこれまでに盛岡市で2回、釜石市でも1回開かれ、久慈市が4回目です。

26日夜は、住民など19人が参加し、国などの担当者が、最終処分は専用の容器に入れ、地下300メートルより深い場所に埋める「地層処分」と呼ばれる方法をとる方針だと説明しました。

場所の選定は、第1段階にあたる「文献調査」が北海道の寿都町と神恵内村で3年前から進められていて、説明会では、担当者がほかの地域でも調査を受け入れてもらえるよう取り組みを進めたいと述べました。

これに対し、参加者からは「場所はいつまでに決める必要があるのか」と質問があり、担当者が「地域の理解が重要で、いつまでというのは明確に決めていない」と説明しました。

これを受けて、参加者から、原発が再稼働しているのに最終処分について決めないのはおかしいという指摘が相次いでいました。

説明を聞いた60歳代の男性は「国は原発の再稼働を進める前に処分場所をしっかり決めてほしい」と話していました。