葛巻町 まきと共に暮らす

林業がさかんな葛巻町では寒くなってきたこの時期、地元で採れた木材でできた“まき”が生活に欠かせません。

葛巻町は、面積の8割を森林が占めていて、林業が盛んです。
地元木材のまきを使う「まきストーブ」が多くの家にあり、火がたかれると各家の煙突から煙が立ちのぼります。

葛巻町に住む西村勝三さんの家でも、冬が本格的になる前に、丸太をまきストーブ用に切る作業をして冬に備えます一冬を越すために、1万本を超える量のまきが家のまわりを囲むように積まれています。

西村さんは「まきストーブのぬくもりは、体をじんわりと温めてくれる。まきが燃えるパチパチという音もいいですね。」と話していました。

この日は、西村さんの友人が、煙を見て採れたばかりのキノコを届けに来ました。
煙突からでる煙は在宅していることのサインにもなっていて、住民同士のコミュニケーションにつながっています。

また、まきストーブの熱で
熱燗をあたため、晩酌をする時間も西村さんの至福の時です。
西村さんは「ストーブを囲んで飲むお酒はおいしいです。炎を見ているとほっとした気持ちになって心が安まります」と話していました。


まきストーブと共にある、葛巻町の冬の風景です。