金ケ崎町のトヨタ東日本工場 操業開始から30年で記念式典

東北初の本格的な自動車生産工場として、金ケ崎町のトヨタ自動車東日本の工場が操業を始めてから30年となり、記念の式典が開かれました。

金ケ崎町のトヨタ自動車東日本の岩手工場は、1993年10月、当時の「関東自動車工業」の工場として東北で初めて自動車の生産を始め、今でも東北最大の自動車生産拠点です。

17日は、操業開始から30年を記念する式典が開かれ、関係者などおよそ100人が集まりました。

式典では金ケ崎町の高橋寛寿町長が「30年の間、リーマンショックや東日本大震災、新型コロナなど多くの困難があったが、東北の経済をけん引する中核産業として成長してくれた。町にとって大変頼もしい欠かせないパートナーで、今後も最大限の協力や支援をしていきたい」と述べました。

岩手工場では現在「ヤリス」「ヤリスクロス」「アクア」の3車種を生産していて、ことしの秋以降には高級ブランド「レクサス」の新モデルの生産を始めることにしています。

岩手工場の藤井雅則工場長は「競争力がないと潰れてしまうという危機感をもってみんなで工夫しながらものづくりに取り組んできた。今後も40年、50年と永続していけるようにみなさまからの恩を忘れず謙虚な姿勢で車をつくっていきたい」と話しています。