岩泉町でマツタケの収穫が最盛期 全国有数の産地

全国有数のマツタケの産地として知られる岩泉町では、マツタケの収穫が最盛期を迎えています。

町の面積の93%を森林に囲まれる岩泉町は、全国でも有数のマツタケの産地として知られています。

本州のほかの産地より秋の訪れが早く、今、収穫の最盛期を迎えています。

美しいアカマツの森で育つマツタケは、味、香り、形の三拍子がそろい、質が高く、その多くは全国の料亭などへ出荷されます。

マツタケを採り始めて5年の八幡大介さんは、出勤前の時間などを使って知人から借りた山へ向かいます。

急な斜面を目を凝らしながら登っていき、わずかな地面の膨らみを探します。

その場所の落ち葉を八幡さんがやさしく手でかき分けると、15センチ近くまで育ったマツタケがひょっこり顔を出しました。

場所によっては1か所に10本以上のマツタケが生えている場所もあり、およそ4時間で150本ほどを収穫しました。

八幡さんの登る山では、夏の猛暑の影響で1か月ほど収穫時期が遅れたものの、収穫量は例年どおりを見込んでいるということです。

八幡さんは「やっと秋が来たかという感じで、マツタケが採れるとうれしいです。採るだけではなくて、家に帰って食べるのも楽しみです。マツタケが頑張って出てくれるうちは採り続けたいです」と話していました。

マツタケは、気候などの条件によって急に出なくなってしまうこともあるため、収穫できるのもあと少しだろうと言うことです。